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二 ヒサシ(Shitanaga Hisashi)

二 ヒサシ(Shitanaga Hisashi)

初めて劇場で見た映画は「スウィートホーム」です。 派手な展開や巧妙などんでん返しや善悪が明快な物語より、説明しきれない違和感が残る映画を好みます。登場人物の心理が完全に理解できなくても構わず、むしろその理解できなさの奥にあるものを考え続けられる作品に惹かれます。 映画を観るときは、物語そのものよりも構造や視点を見ていることが多いです。 そのためジャンルにはあまりこだわりません。 映画について語るときも、「好きだった」「つまらなかった」では終わらせず、その作品が何をしようとしていたのか、そして本当にそれを達成できていたのかを考える場に、NAVYUがなれば幸いです。

映画「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」によせて。

映画「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野」によせて。

 両親を殺された男の復讐劇という、本作の舞台となる西部開拓時代に限らず、非常に既視感のあるストーリーが展開される。  特筆すべき点として、まずヒップホップのMVの舞台をこの時代にしてみたと言わんばかりの作りがあげられる。

王国(あるいはその家族について)によせて。定義づけという取り返しのつかないもの

王国(あるいはその家族について)によせて。定義づけという取り返しのつかないもの

本作はまず、未成年を殺した疑いのある人物が警察による取り調べを受ける「フィクションパート」から始まる。 ここであえて「フィクションパート」と記したのは、この映画の大部分が、その殺人事件が起きるまでにある家で行われた会話劇のリハーサルで構成しているからだ。

映画「Black Box Diaries」によせて。

映画「Black Box Diaries」によせて。

この映画で語られている事件は、今現在の日本において、多くの人の経験にはないかもしれない。中には自身の経験に共鳴し、観ることで辛い思いを呼び起こす人もいるかもしれない。そのため、特に今回は無理に鑑賞をすすめるものではない。

映画「mid90s」によせて。

映画「mid90s」によせて。

1990年代半ばのロサンゼルス。 家庭に問題を抱えた少年スティーヴィーは、ある日、兄の部屋を覗き込む。そこには当時のカルチャーの断片が詰まっている。その小さな扉から、彼はスケートショップに集う若者たちと出会うことになる。

映画「バード ここから羽ばたく」によせて。フィクションはリアリティの枠から、勇気を持ってはみ出さなければならない

映画「バード ここから羽ばたく」によせて。フィクションはリアリティの枠から、勇気を持ってはみ出さなければならない

 Yellowという曲を聴いて真っ先に思い出すのは、20年以上も前に行ったColdplayのライブである。確か会場にはカラフルなバルーンが飛び交っていた。これほど演出が派手なライブは初めてだった。

映画「見はらし世代」によせて。視線の先を見ているとは限らない

映画「見はらし世代」によせて。視線の先を見ているとは限らない

 遠くまで広がる眺望を意味する「見晴らし」に対して、足元すら見えていない登場人物たち、ショットは彼らと対照的な抜け感のある空などを捉えるでもなく、メインの舞台となる渋谷の空はそもそも狭い、

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